Claudeのcoworkで5時間分の枠を溶かして分かった「正しい使い方」
結論から言う。coworkは確かに強力だった。Computer Useで勝手にXcodeを操作していく様は圧巻だ。ただし、常用するとコストが10〜20倍に跳ね上がる。「便利ツール」ではなく「高コストな思考エンジン」だと捉えた方がいい。
実際に何が起きていたのか
MacでXcodeを操作しながら、coworkで開発を進めていたところ、ほぼ作業が進んでいないのに10回ほどのやり取りで5時間分の利用枠を使い切ってしまった。Computer Useを多用していたわけでもないのに、消費が異常に早い。ここで「何かがおかしい」と気づいた。
なぜそんなに消費されるのか、数字で見ると一目瞭然
Claude Codeに直接聞いてみたところ、普段のチャット型とのトークン消費量の差はこうだった。
| 操作 | 消費トークン(1回あたり) |
|---|---|
| チャット型(コード生成・相談) | 1,000〜5,000 |
| cowork(GUI操作1アクション) | 10,000〜30,000 |
差は最大20倍。理由は主に3つあった。
- スクリーンショットの確認が重い — coworkは操作のたびに画面をAIが「読んで」いる。Xcodeのような複雑なGUIは1枚あたり3,000〜8,000トークンを消費し、テキストだけのやり取りの20〜30倍重くなる
- 何もしていない時間も消費される — coworkは内部で「現在の状態を把握する」「次の操作を検討する」「実行するか判断する」を常時繰り返している。チャット型が質問した時だけ動くのに対し、coworkは待っている間も思考コストがかかっている
- セッションが長くなるほど加速度的に重くなる — 会話履歴が積み上がるほど1回の応答に必要なコンテキスト量が増え、1回の会話で8%消費が増えた瞬間もあった
「MAXプランなのに枠が足りない」の正体かもしれない
Xで「MAXプランなのにすぐ上限になる」という声を見かけることがあるが、おそらくcoworkをメインの開発ツールとして常用しているのではないかと思う。1回のGUI操作でチャットの20倍消費するツールを使い続ければ、MAXプランの枠でも簡単に上限に達する。一方、Claude Codeをテキスト中心で使っていると、Proプランでも余裕があった。問題はプランではなく使い方だった。
最終的に落ち着いた構成
- 通常の開発作業(Mac・Windows問わず)→ Claude Codeのチャットで完結させる
- ビルド・実機確認 → 手動でできる限り自分でやる
- 画面を見ながらでないと判断できない場面だけ → coworkをピンポイントで使う
操作は人間、思考はAIというように役割を分離することで、枠の消費を体感1/5まで抑えられた。coworkは「常用するもの」ではなく「ピンポイントで使うもの」だと今は思っている。
このタイミングで開発を進めていたのが、Apple Watchアプリの「Watch Voice Memo」でした。